日英薬剤師日記

イギリスの国営医療(NHS)病院で働く、臨床薬剤師のあれこれ

The Pharmaceutical Journal (PJ)

英国王立薬学協会 (Royal Pharmaceutical Society) の歴史探訪(其の一)

年末ということで、自宅の大掃除をしていたら、 開封をすっかり忘れていた「郵便物」があることに気づいた。 それがね。。。 英国王立薬学協会 (The Royal Pharmaceutical Society) からの会員証(写真下⬇︎)だったの。 年に一度、会員費を払うと小さな会員…

新型コロナの収束後、英国の医療現場で起こること(1)違法薬物中毒者

私が勤務する病院での新型コロナウイルス (COVID-19) 状況ですが; 集中治療室 (ICU) は、大分落ち着いてきました。 もちろん、感染・その疑いのある患者さんはまだ毎日入院してきており、予断は許されませんが、感染防具の着用基準を格下げした病棟(写真下…

英国臨床薬剤師の必読本+α

今からちょうど20年前の2000年5月、英国の留学に反対する母を連れて、ロンドンへ観光に来た。 そして、母に、ロンドン大学薬学校 (The School of Pharmacy, University of London) の校舎でも一緒に見てもらおうと、当日、一本の電話の後に訪れると、教務課…

2020年明けましておめでとうございます

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。 いつも、日英薬剤師日記にアクセスして下さり、ありがとうございます。 去年は、クリスマス前日 (12/24) の朝からボクシングデー (12/26, 英国では祭日)の昼前まで、日夜連続当直の担当になりました。 ク…

英国でファーマシーテクニシャンの職を得た時の話(7)「学生ビザが切れた日」

このエントリは、シリーズ化で、前回の話はこちら(⬇︎)になっています。 2003年9月末。 英国での就職が決まらず、絶望の中、学生ビザが失効する日を、あと一日、あと一日と数えていた。 そのビザが切れれば、私は日本へ戻るしかなかった。 ちょうどその頃…

薬局カフェ ('The Apothecary') へ行ってきた in 英国・ライ

先週末、英国は、今年最後の「バンクホリデー」でした。 私は、ここ数年、この8月最終週の3連休を「国内で『普段は行かない・行けない』場所」へ出かけることにしている。 去年8月のバンクホリデーは、ここ(⬇︎)へ行きました。 という訳で、今年は、英国…

英国でファーマシーテクニシャンの職を得た時の話(1)「最初の一歩」

今回から数ヶ月に渡って、「英国でファーマシーテクニシャンの職を得た時の話」を書いていこうと思います。 途中で、日々のできごとの記録のエントリも混ざるはずなので、脱線しがちなシリーズになると思うけど。。。(笑) ここ(写真下⬇︎)、私が、英国で…

英国薬剤師免許更新の手続きと諸経費

すっかり後回しにしていたのですが; 今月は、年に一度の、自身の英国薬剤師免許の更新月だった。 実は今月、すんごく忙しかった。無理がたたり、途中で、久しぶりに風邪を引いたほど。だから、この英国薬剤師免許更新の手続き、最終締切日の月末が近づいて…

プレレジ研修と仮免許薬剤師たちへの臨床薬学講義

今週は、私が現在勤務する病院の、仮免許(プレレジ研修)薬剤師たちへの「ランチタイム薬学講義」担当週であった。 プレレジ研修とは、英国で薬剤師を目指す者たちが、薬科大学を卒業後、免許試験を受験する前に、1年間行うことが必須とされる実務実習。 …

アガサ・クリスティと薬局と毒薬、そしてアフタヌーンティー

今、英国では、クリスマスシーズン真っ只中。 で、最近、ロンドンの中心街にある大学病院前の巨大クリスマスツリー(写真下)を通り過ぎた際、ふと思い出したことがある。 「アガサ・クリスティ」 ミステリーの女王と呼ばれるこの英国人推理小説家、元々の職…