日英薬剤師日記

イギリスの国営医療(NHS)病院で働く、臨床薬剤師のあれこれ

英国薬剤師免許試験

処方薬剤師免許取得への道(1)その歴史

英国では、医師や歯科医師以外の医療従事者でも、薬の処方ができます。 看護師、助産婦、理学療法士、放射線技師、検眼士、足治療師、救急隊員、そして薬剤師がそのカテゴリーに該当します。 現時点では、各医療職本来の免許を取得し、最低2年の実務経験を…

イギリスで免許を変換し、薬剤師になる方法(1)

先日、本当に、唐突だったのですが; 「とある日本人の薬剤師さんが、英国で薬剤師になろうと考えていて、私にコンタクトを取りたいらしい」 という話を、ロンドン在住の日本人薬剤師の友人経由で受けた。 私、このブログに、自分の連絡先を記載していない。…

英国の No. 1 医療系書店(であった場所)へ久しぶりに行ってみたら

先日、ロンドンの中心街へ行く用事があり、数年かぶりにこちらの書店(写真下⬇︎)へ立ち寄ってみた。 私にとって、たくさんの思い出のある場所。 英国を代表するチェーン書店「ウォーターストーンズ (Waterstones) 」ロンドン ガウアー・ストリート店 「ウォ…

英国の風邪の時の対処法

今回は、英国での風邪の際の一般的な対処法について書きたいと思います。一応、前回(リンク下⬇︎)からの関連となります。 私は、風邪を引くと、基本、薬をできるだけのまないで治すほうです。服用するとしても解熱・鎮痛剤のパラセタモール(=日本名アセト…

2020年明けましておめでとうございます

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。 いつも、日英薬剤師日記にアクセスして下さり、ありがとうございます。 去年は、クリスマス前日 (12/24) の朝からボクシングデー (12/26, 英国では祭日)の昼前まで、日夜連続当直の担当になりました。 ク…

花粉症と、日英の薬

今回、休暇で、日本へ帰国した折のことですが; 休暇の始まりについては、前回のエントリ(⬇︎)も; 当初は、どの薬局の店頭でも展開されている、花粉症の薬の種類の豊富さと、その陳列の美しさに、ただただ感嘆していました。 どこも、まるで、お祭りの縁日…

英国薬剤師免許試験とBNF

先月末、英国薬剤師免許試験の合格発表があった。今回、2318名の仮免許薬剤師が合格し、合格率は79%だったそう。 私の職場の病院薬局の、今年度 (2017/18年) の仮免許薬剤師は4人いた。3人合格した。1人は、諸事情により今回の受験は棄権した。次の9月の…

プレレジ研修(仮免許薬剤師)時代のこと

先週の木曜日は、英国薬剤師免許の筆記試験日だった。 毎年、年に2回、6月末と9月末に行われる。 9月は、6月に不合格だった受験者の再試か、プレレジ研修(詳細は、下記)を何らかの事情で遅く始めた人のための試験日。だから、9割方の英国薬剤師の卵…

緑色のペン

英国の薬剤師が「必ず」持っているもの --- 緑色のペン。 英国の医療機関では、処方せんをチェックしたり、医師への問い合わせ、看護師への申し送りなどに、緑色のペンで書き残すと、「これは薬剤師がチェック / コメントした」と見なされる。起源は定かでは…