日英薬剤師日記

イギリスの国営医療(NHS)病院で働く、臨床薬剤師のあれこれ

Overseas Pharmacists' Assessment Programme (OSPAP)

在英日本人薬剤師たちへのインタビュー

数日前、ロンドン在住の日本人の親しい友人 H さんと連れ立って、日帰りの旅をした(写真下⬇︎)。 私の日英薬剤師としての弟分的友人 D くんが、最近購入したマイホームに招待してくれたため。 ロンドンから東部地方へ向かう列車の発着点となる、英国鉄「リ…

母校を10年ぶりに訪れた。英国ブライトン大学薬学部・海外薬剤師免許変換コース(下)

このエントリは、前回(⬇︎)からの続きとなっています。 2010/11年度ブライトン大学海外薬剤師免許変換コース (Overseas Pharmacists' Assessment Programme, 通称 OSPAP) の学生は、ほとんどがアフリカ系(ガーナ、ナイジェリア、南アフリカ)か、インド系…

母校を10年ぶりに訪れた。英国ブライトン大学薬学部・海外薬剤師免許変換コース(上)

先日、ちょっと思い立って、「母校」を弾丸で訪れてみた。 今からちょうど 10 年前 (2010/11年)、日本の薬剤師免許を英国の資格へ変換するために通った「ブライトン大学薬学部 (School of Pharmacy and Biomolecular Sciences, University of Brighton) 」へ…

東日本大震災の日から10年

今日は、東日本大震災の日から10年ですね。 日本人であれば、恐らく誰もが、あの日、どこで、何をしていたのか、覚えていることでしょう。 今日のエントリでは、その当時の私の記憶を辿ってみたいと思います。 その年 (2010/2011年)、私は英国の薬剤師免許を…

イギリスで免許を変換し、薬剤師になる方法(4)

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 8)目指す人への注意事項 今回は、あえて、現実的な話をしようと思います。 イギリスで免許を変換し、薬剤師になるにあたって立ちはだかる「壁」いろいろについてです。 一般論ならび…

イギリスで免許を変換し、薬剤師になる方法(3)

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 6)英国の薬剤師免許変換・取得まで、総額どのぐらいの費用がかかりますか? ずばり「ピンキリ」です。個々の状況や進捗、日本からやってきて行うか、それともすでに英国にある程度の…

イギリスで免許を変換し、薬剤師になる方法(2)

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 4)IELTS のどの試験を受ければいいのですか? 勉強法を教えてください IELTS (International English Language Testing System) は、英国ケンブリッジ大学とブリティッシュ・カウンシ…

イギリスで免許を変換し、薬剤師になる方法(1)

先日、本当に、唐突だったのですが; 「とある日本人の薬剤師さんが、英国で薬剤師になろうと考えていて、私にコンタクトを取りたいらしい」 という話を、ロンドン在住の日本人薬剤師の友人経由で受けた。 私、このブログに、自分の連絡先を記載していない。…

100日ぶりに外出した。そして、見知らぬ街の薬局を訪ねてみた。英国ロンドン・ヴィクトリア駅編

先週末、英国ではついに、外出規制が事実上(ほぼ)解除された。 振り返れば、3月下旬から、通勤や生活上、本当に必要な時しか外出できない状態だった。 私は幸か不幸か、勤務先と自宅が目と鼻の先だし、病院内に食料品スーパーマーケットも、ちょっとした…

英国臨床薬剤師の必読本+α

今からちょうど20年前の2000年5月、英国の留学に反対する母を連れて、ロンドンへ観光に来た。 そして、母に、ロンドン大学薬学校 (The School of Pharmacy, University of London) の校舎でも一緒に見てもらおうと、当日、一本の電話の後に訪れると、教務課…

バレンタインデー in 2020 私の職場の男性同僚たち

今日は、バレンタインデーですね。 という訳で、去年に引き続き「私の職場薬局の男性同僚たち」を紹介してみたいと思います。各人の仕事の説明と共に、英国の病院薬局って、いろんなスタッフがいるのだなあということを知ってもらえれば、幸いです。 まずは…

昨今の仮免許(プレレジ)薬剤師・新卒薬剤師に関する考えいろいろ

先日、勤務する病院の、仮免許(プレレジ)薬剤師向け勉強会の講師担当になった。 私の病院で各薬剤師が仮免許(プレレジ)薬剤師向けに行う教育セッションについては、一年前のこちらのエントリ(⬇︎)もどうぞ 今年は「肺感染症 (Chest Infections) 」の分…

英国でファーマシーテクニシャンの職を得た時の話(2)「共に就職活動をした日本人の友人たち」

このエントリは、シリーズ化で、前回からの続き(⬇︎)となっています。 ロンドンの国営医療 (NHS) 病院で、ファーマシーテクニシャン(以下、テクニシャン)の求人が出るたびにせっせと応募する日々が続いていた。でも、その時点 (2003年7月頃) では、どこ…

前途有望な日本人薬学生さんたちに会ってきた@ハートフォードシャー大学 in 2018/19

先週は、ロンドン近郊の、ハートフォードシャー大学薬学部へ行ってきた。 ここ、私のロンドン大学薬学校時代の「薬学の父と母」と呼ぶ恩師たちが、2000年代中盤に、ゼロから立ち上げた新設大学。 なんと、日本の明治薬科大学の、海外医療研修コースの受け入…

見知らぬ街の薬局を訪ねてみた。ロンドン・ガトウィック空港編

英国では、目下、本格的な夏休みが始まろうとしているところ。 英国人は、本当に、休暇好き。 天気の良い日が、滅多にない国だから、特に夏は皆、ギラギラな太陽を求め、国外脱出を図る。 行き先も、洒落た観光都市よりは、エキゾチックな国とか、ゆっくりで…

プレレジ研修(仮免許薬剤師)時代のこと

先週の木曜日は、英国薬剤師免許の筆記試験日だった。 毎年、年に2回、6月末と9月末に行われる。 9月は、6月に不合格だった受験者の再試か、プレレジ研修(詳細は、下記)を何らかの事情で遅く始めた人のための試験日。だから、9割方の英国薬剤師の卵…