日英薬剤師日記

イギリスの国営医療(NHS)病院で働く、臨床薬剤師のあれこれ

ロンドン大学薬学校 (The School of Pharmacy, University of London)

見知らぬ街の薬科大学を(散策がてら)訪れてみた。英国バース大学

先月の中旬、休暇を取っていました。 6ヶ月ぶりの、まとまった休みでした。 本当は、日本への里帰り帰国ができることを期待して、かなり前からリクエストしていた有給休暇だったのだけど; 新型コロナウイルス (COVID-19) の影響で、海外の渡航は、依然無理…

20年の軌跡と奇跡

20年前のちょうど今日、英国へやってきた。 スーツケース一つで。 ヒースロー空港に降り立って、地下鉄を乗り継ぎ、住むことになった学生寮へ、未知の将来へのワクワク感を胸に歩いて向かったこと、今でも、昨日のことのように思い出せる。 でも、まさかこん…

英国臨床薬剤師の必読本+α

今からちょうど20年前の2000年5月、英国の留学に反対する母を連れて、ロンドンへ観光に来た。 そして、母に、ロンドン大学薬学校 (The School of Pharmacy, University of London) の校舎でも一緒に見てもらおうと、当日、一本の電話の後に訪れると、教務課…

英国でファーマシーテクニシャンの職を得た時の話(7)「学生ビザが切れた日」

このエントリは、シリーズ化で、前回の話はこちら(⬇︎)になっています。 2003年9月末。 英国での就職が決まらず、絶望の中、学生ビザが失効する日を、あと一日、あと一日と数えていた。 そのビザが切れれば、私は日本へ戻るしかなかった。 ちょうどその頃…

英国でファーマシーテクニシャンの職を得た時の話(2)「共に就職活動をした日本人の友人たち」

このエントリは、シリーズ化で、前回からの続き(⬇︎)となっています。 ロンドンの国営医療 (NHS) 病院で、ファーマシーテクニシャン(以下、テクニシャン)の求人が出るたびにせっせと応募する日々が続いていた。でも、その時点 (2003年7月頃) では、どこ…

英国で「最初に雇用された仕事」の話(と、新シリーズ開始の予告)

今回のエントリは、前回(⬇︎)からの続きとなっています 。 「英国で、ファーマシーテクニシャン経由で、薬剤師になろう!」 と心に決めたものの、 実際のところは、大学院一年目はコースの要求の厳しさから、就職活動どころではなかった。事実、卒業も逃し…

転機となった「ファーマシーテクニシャン見習い」への講義

ロンドン大学薬学校時代、英国人薬剤師の学生に混じって「薬学教授法 (Teaching & Learning) 」という科目を選択した。 私のロンドン大学薬学校時代のコースの詳細は、過去のエントリ(⬇︎)からどうぞ その課題の一つが「教育(教授)実習をする」というもの…

見知らぬ街の薬局を訪ねてみた(それと、謎だった薬科大学跡地もね)。ロンドン スローン・スクエア編

先週末は、なんと、葉加瀬太郎さんの、ロンドンでのコンサートに行ってきた。 会場となったのは、スローン・スクエア (Sloane Square) というロンドンの一角。 ここ、チェルシーと呼ばれる地区にあり、ロンドンの一等地。街全体が、他のエリアとは全く別の風…

ロンドン大学 国際学生寮 (International Hall, University of London)

このエントリは、前回からの「英国に移り住んだ頃の話」のシリーズものです。 英国に移り住んだ最初の年、「International Hall(インターナショナル・ホール)」 と呼ばれるロンドン大学の学生寮に住んだ。 日本を飛び出し、スーツケース1つでやって来た異…

ロンドン大学薬学校 臨床薬学・国際薬局実務&政策修士コース (MSc in Clinical Pharmacy, International Practice & Policy)

英国では、9月になると、すっかり寒くなる。 そして、私は、毎年この時期になると、英国に移り住んだ頃のことを思い出す。 という訳で、今回から数回に分けて、私がこの地に住み始めた年のことを、ちょっと書いてみようと思う。 私が渡英した最初の動機は、…