日英薬剤師日記

イギリスの国営医療(NHS)病院で働く、臨床薬剤師のあれこれ

英国薬剤師

去りゆく者たちと退職の理由

今月は、私の職場で、退職する人の多い月だった。 皆、それぞれに、別の職や次の人生のステップに移っていく。 今回のエントリでは、そんな「去りゆく者たち」を、紹介してみたい。 まず一人目は、内科専門薬剤師であった、レイチェルさん(写真下⬇︎左)。 …

双子男性薬剤師たちの解散と、英国薬剤師の「成功法則」

今から3年ほど前に遡るのだけど; 私が勤務する病院薬局に、2人の若手男性薬剤師が、ほぼ同時期に入局してきた。 一人は「ザヒール君」、もう一人は「シュラン君」(写真下⬇︎)。 2人はそれまで、全く面識のない「赤の他人」だった。 ザヒール君(左)とシ…

バレンタインデー in 2020 私の職場の男性同僚たち

今日は、バレンタインデーですね。 という訳で、去年に引き続き「私の職場薬局の男性同僚たち」を紹介してみたいと思います。各人の仕事の説明と共に、英国の病院薬局って、いろんなスタッフがいるのだなあということを知ってもらえれば、幸いです。 まずは…

英国薬剤師・薬局スタッフの恋愛事情

今日は、バレンタインデーですね。 という訳で、今回は、英国の薬剤師や薬局スタッフの恋愛事情とか、この業界内でのパートナーシップについて書いてみようと思います。 まず、はじめに、一言。 英国の薬学・ 薬局関係者って、ずばり、「カップル」になりや…

英国国営医療サービス (NHS) の薬局に就職する方法・概論編

私は、今までの職歴を振り返ると、秋から冬にかけて、就職面接試験を受けることが多い。 そして、その場合、なぜか、成功率が高い。 日本で、新卒薬剤師として働いた病院、そして、その後のドラッグストアを皮切りとし(→でも、日本での就職は、どれも、ほぼ…

ロンドン大学薬学校 臨床薬学・国際薬局実務&政策修士コース (MSc in Clinical Pharmacy, International Practice & Policy)

英国では、9月になると、すっかり寒くなる。 そして、私は、毎年この時期になると、英国に移り住んだ頃のことを思い出す。 という訳で、今回から数回に分けて、私がこの地に住み始めた年のことを、ちょっと書いてみようと思う。 私が渡英した最初の動機は、…

緑色のペン

英国の薬剤師が「必ず」持っているもの --- 緑色のペン。 英国の医療機関では、処方せんをチェックしたり、医師への問い合わせ、看護師への申し送りなどに、緑色のペンで書き残すと、「これは薬剤師がチェック / コメントした」と見なされる。起源は定かでは…