日英薬剤師日記

イギリスの国営医療(NHS)病院で働く、臨床薬剤師のあれこれ

2020-01-01から1年間の記事一覧

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緊急手術を受けた。そして、入院患者になった(8)退院後のフォローアップ

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 退院した翌日から、創傷のケアのため、勤務病院内の外科アセスメント室に、毎日通うことになった。 私の手術は、うなじ周辺に鍵穴のような形の切り込みを入れ、嚢胞を引っ張り出すよう…

緊急手術を受けた。そして、入院患者になった(7)担当看護師変更願い編

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 朝食が終わると、上司のドナさん(写真下⬇︎)がお見舞いに来てくれた。というか、偶然にもその日、私が入院した「特別需要病棟」の担当薬剤師になったとのこと。その後は「集中治療室」…

緊急手術を受けた。そして、入院患者になった(6)緊急入院編

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 突然連れてこられた「特別需要病棟」。そこは、病院中で病床が足りなくなった時だけ、臨時的に開ける病棟であった。 英国国営医療サービス (NHS) の病院では、特に秋から冬にかけて病床…

緊急手術を受けた。そして、入院患者になった(5)手術室と術後の副作用編

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 手術室(写真下⬇︎)へ向かう途中、いつもは仕事中、自身が駆け回っている病院の主廊下を通過した。 先週末の当直勤務中、この辺りで、首のこぶの異変に気づいたんだよなあ。で、その数…

緊急手術を受けた。そして、入院患者になった(4)手術当日編

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 手術当日の朝8時、指定された通りに、外科手術アセスメント室へ戻ってきた。 まず、尿検査。MRSA 検査もするはずだったのだけど、なぜか省略された。 昨日は「アセスメント」、すなわ…

緊急手術を受けた。そして、入院患者になった(3)外科手術アセスメント室編

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 緊急医療室での診察を終え、午前2時頃、自宅へ戻り、スコーンを頬張り、就寝。 午前8時過ぎ、家庭医(=かかりつけ医)からの電話で起こされた。昨日電子送信した診察願いへの応答で…

緊急手術を受けた。そして、入院患者になった(2)緊急医療室編

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 自分が勤務している病院の緊急医療室に「一患者」として駆け込み、それから、長い、長い、長い待ち時間が始まった。 それを予測し、以前からずっと前から読みたかった(でも日常の忙し…

緊急手術を受けた。そして、入院患者になった(1)発覚編

本当に、本当に、突然だったのですが; 一週間ほど前、「緊急手術」を受けた。 そして、物心ついてから人生初の、入院生活を送った。 しかも、自身が勤務する病院にて、普段から馴染みの同僚たちに看護されながら。 よく言われていることだけど、普段、医療…

見知らぬ街の薬局を訪れてみた。英国・バース編(下)

今回のエントリは、前回(⬇︎)からの続きです。 休暇中、心身を癒すべく、古代ローマ人が愛した英国唯一の温泉地にやってきたが; 数日間をかけて、街全体を散策するうちに、こんな表示(写真下⬇︎)も見つけた。 英国の病院所在地を示す道路共通標識。こちら…

見知らぬ街の薬局を訪れてみた。英国・バース編(上)

9月下旬から2週間、休暇を取っていました。 元々、日本での休暇か、家族と約束していたバリ島へ行くために、6ヶ月以上前から確保していた有給休暇だったのですが、 依然、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、実現できず。 ところで最近、私の職場…

去りゆく者たちと退職の理由

今月は、私の職場で、退職する人の多い月だった。 皆、それぞれに、別の職や次の人生のステップに移っていく。 今回のエントリでは、そんな「去りゆく者たち」を、紹介してみたい。 まず一人目は、内科専門薬剤師であった、レイチェルさん(写真下⬇︎左)。 …

イギリスで免許を変換し、薬剤師になる方法(5)

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 9)似て非なる道もアリ 前回までのエントリの要点になりますが; 「かかる予算は、最低300-500万円程度。恐らく、5年程度の準備・変換期間を要することになる。免許取得後、イギリス…

見知らぬ街の薬局を訪れようとした。そして、1つも見つけることができなかった。英国・アランデル編

先々週末は、3連休のバンクホリデーだった。 私は毎年、この8月最後の週末を「普段はちょっと行きにくい国内の場所」へ旅行することにしている。 過去2年の行き先はこちら(⬇︎)でした。こういったことを振り返るのに、ブログは便利ですね。 でもね、今年…

20年の軌跡と奇跡

20年前のちょうど今日、英国へやってきた。 スーツケース一つで。 ヒースロー空港に降り立って、地下鉄を乗り継ぎ、住むことになった学生寮へ、未知の将来へのワクワク感を胸に歩いて向かったこと、今でも、昨日のことのように思い出せる。 でも、まさかこん…

イギリスで免許を変換し、薬剤師になる方法(4)

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 8)目指す人への注意事項 今回は、あえて、現実的な話をしようと思います。 イギリスで免許を変換し、薬剤師になるにあたって立ちはだかる「壁」いろいろについてです。 一般論ならび…

イギリスで免許を変換し、薬剤師になる方法(3)

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 6)英国の薬剤師免許変換・取得まで、総額どのぐらいの費用がかかりますか? ずばり「ピンキリ」です。個々の状況や進捗、日本からやってきて行うか、それともすでに英国にある程度の…

イギリスで免許を変換し、薬剤師になる方法(2)

今回のエントリは、シリーズ化で、前回はこちら(⬇︎)になっています。 4)IELTS のどの試験を受ければいいのですか? 勉強法を教えてください IELTS (International English Language Testing System) は、英国ケンブリッジ大学とブリティッシュ・カウンシ…

イギリスで免許を変換し、薬剤師になる方法(1)

先日、本当に、唐突だったのですが; 「とある日本人の薬剤師さんが、英国で薬剤師になろうと考えていて、私にコンタクトを取りたいらしい」 という話を、ロンドン在住の日本人薬剤師の友人経由で受けた。 私、このブログに、自分の連絡先を記載していない。…

100日ぶりに外出した。そして、見知らぬ街の薬局を訪ねてみた。英国ロンドン・ヴィクトリア駅編

先週末、英国ではついに、外出規制が事実上(ほぼ)解除された。 振り返れば、3月下旬から、通勤や生活上、本当に必要な時しか外出できない状態だった。 私は幸か不幸か、勤務先と自宅が目と鼻の先だし、病院内に食料品スーパーマーケットも、ちょっとした…

新型コロナの収束後、英国の医療現場で起こること(2)アルコール中毒患者の急増

今回のエントリは、シリーズ化となっています。 ここ最近の、私の職場の様子を綴りながら、英国の医療現場の実態や、薬剤に関連することを紹介しています。 前回は、こちら(⬇︎)からどうぞ 英国の急性病院では、元々、アルコール中毒で入院してくる患者さん…

数えきれないほどの人たちから愛を受けた、この数ヶ月の振り返り

色々と思い立って、周りの方々に感謝すべく、このエントリを書こうと考えた。 新型コロナウイルス (COVID-19) のパンデミックが始まって以来、私の職場の病院薬局では、さまざまな善意が舞い込んだ。 これらを、振り返ってみたい。 「新型コロナの収束後、英…

新型コロナの収束後、英国の医療現場で起こること(1)違法薬物中毒者

私が勤務する病院での新型コロナウイルス (COVID-19) 状況ですが; 集中治療室 (ICU) は、大分落ち着いてきました。 もちろん、感染・その疑いのある患者さんはまだ毎日入院してきており、予断は許されませんが、感染防具の着用基準を格下げした病棟(写真下…

英国臨床薬剤師の必読本+α

今からちょうど20年前の2000年5月、英国の留学に反対する母を連れて、ロンドンへ観光に来た。 そして、母に、ロンドン大学薬学校 (The School of Pharmacy, University of London) の校舎でも一緒に見てもらおうと、当日、一本の電話の後に訪れると、教務課…

薬剤名の表記と発音を、日本語と英語で比較してみた

前回のエントリ(⬇︎)を書いていた時のことだったのですが; 世界中で流通されている薬で、日本語と英語での発音が、かなり異なるものがあることに、改めて気づいた。 思い起こせば、英国へ移り住んだ当初、日本での職経験により習得していた、カタカナ表記…

英国の終末期医療と最期の薬

突然ですが; 今日は「英国の終末期医療とそこで使用される薬剤」について、書いてみたいと思います。 現在、私が勤務する病院では、主に新型コロナウイルス (COVID-19) 感染者さんの救命のため、集中治療室 (ICU) の病床がフル回転しています。 その集中治…

双子男性薬剤師たちの解散と、英国薬剤師の「成功法則」

今から3年ほど前に遡るのだけど; 私が勤務する病院薬局に、2人の若手男性薬剤師が、ほぼ同時期に入局してきた。 一人は「ザヒール君」、もう一人は「シュラン君」(写真下⬇︎)。 2人はそれまで、全く面識のない「赤の他人」だった。 ザヒール君(左)とシ…

新型コロナウイルス (COVID-19) 医療現場最前線:私の病院の ICU (集中治療室) 拡大とテレビ放映

先々週の金曜日の夜、薬局のオフィスに居残り、残業をしていた。 で、力尽きて、お腹すいたなー、と病院内のサンドイッチ屋さん「サブウェイ」へ行ったら; いつもは、テーブル席となっている場所に、突如、大型備品が、次から次へと運びこまれてきた(写真…

ジョンソン首相の入退院と、英国の医療「業界用語」

ご存知の方も多いかと思いますが; 先日、英国ボリス・ジョンソン現首相が、新型コロナウイルス (COVID-19) の感染により、国営医療 (NHS) 病院へ入院した。一週間で無事退院したが、一時、集中治療室へ移動するほどにまで、容態が悪化した。 ちなみに、ジョ…

休暇から戻ったら、勤務先の病院が激変していた

新型コロナウイルス (COVID-19) の流行に伴い、ほぼ誰とも会わずに自宅で過ごした、2週間の有給休暇が終わった。 その「英国ロックダウン(外出規制)」期間中に私がやったいろいろなことの詳細は、前回のこちらのエントリ(⬇︎)からどうぞ で、先週初めか…