日英薬剤師日記

イギリスの国営医療(NHS)病院で働く、臨床薬剤師のあれこれ

2019-01-01から1年間の記事一覧

喜劇王チャップリン幼少期ゆかりの場所を訪ね、英国の医療の昨今について考えた

マニアックな話かもしれませんが、今日は、英国人喜劇王チャーリー・チャップリン(写真下⬇︎)の生誕130年の日です。 ©️Roy Export SAS 通った都立高校の英語の授業で、チャップリンの生涯が描かれた副読本が使われていた。 その教科書、当初は英語の勉強の…

出会って、別れて、また一緒に働く(かもしれない)日まで

あっという間に3月が終わり、4月になりました。 春は、俗に、「別れと出会いの時期」と言われておりますが、私が勤務する病棟でも、今月初頭に、大きな変化がありました。 研修医たちの大異動です。 研修医たちの一つのローテーション最終日には、このよう…

花粉症と、日英の薬

今回、休暇で、日本へ帰国した折のことですが; 休暇の始まりについては、前回のエントリ(⬇︎)も; 当初は、どの薬局の店頭でも展開されている、花粉症の薬の種類の豊富さと、その陳列の美しさに、ただただ感嘆していました。 どこも、まるで、お祭りの縁日…

見知らぬ街の薬局を訪ねてみた。ロンドン・ヒースロー空港第2ターミナル編

この2週間ほど、日本へ帰国し、休暇を取っていました。 ここ数ヶ月、日本でお会いしたい方々の顔がたくさん浮かんでおりました。でも、何せ、離陸の前日まで、日夜拘束の当直をしており(→この6週間で、3コマの当直勤務をこなした。このあり得ない労働条…

見知らぬ街の薬局を訪ねてみた。英国ハートフォードシャー大学薬学部内「キャンパス薬局」編

先月、ロンドン北部近郊の州に所在する「ハートフォードシャー大学薬学部」に行ってきたのですが; その時のことについては、こちらのエントリ(⬇︎)からもどうぞ ここ、なんと、大学の校舎の内に、薬局がある。 その名も「キャンパス薬局」(写真⬇︎)。 ハ…

プレレジ研修と仮免許薬剤師たちへの臨床薬学講義

今週は、私が現在勤務する病院の、仮免許(プレレジ研修)薬剤師たちへの「ランチタイム薬学講義」担当週であった。 プレレジ研修とは、英国で薬剤師を目指す者たちが、薬科大学を卒業後、免許試験を受験する前に、1年間行うことが必須とされる実務実習。 …

英国薬剤師・薬局スタッフの恋愛事情

今日は、バレンタインデーですね。 という訳で、今回は、英国の薬剤師や薬局スタッフの恋愛事情とか、この業界内でのパートナーシップについて書いてみようと思います。 まず、はじめに、一言。 英国の薬学・ 薬局関係者って、ずばり、「カップル」になりや…

前途有望な日本人薬学生さんたちに会ってきた@ハートフォードシャー大学 in 2018/19

先週は、ロンドン近郊の、ハートフォードシャー大学薬学部へ行ってきた。 ここ、私のロンドン大学薬学校時代の「薬学の父と母」と呼ぶ恩師たちが、2000年代中盤に、ゼロから立ち上げた新設大学。 なんと、日本の明治薬科大学の、海外医療研修コースの受け入…

英国国営医療サービス (NHS) のウィンタープレッシャー (Winter Pressures)

あっという間に、1月が終わろうとしています。 特に、この2週間は、忙しかったです。 というのは、私が現在勤務する病院で「病床不足大危機」が起こったから。。。 先週の火曜日、朝、出勤すると、薬局内のコミュニケーションボードに書かれた、この伝達(…

見知らぬ街の薬局を訪ねてみた(それと、謎だった薬科大学跡地もね)。ロンドン スローン・スクエア編

先週末は、なんと、葉加瀬太郎さんの、ロンドンでのコンサートに行ってきた。 会場となったのは、スローン・スクエア (Sloane Square) というロンドンの一角。 ここ、チェルシーと呼ばれる地区にあり、ロンドンの一等地。街全体が、他のエリアとは全く別の風…

仮免許薬剤師交換研修 (Cross-Sector Experience)

前々回のエントリ(⬇︎)でも書いたように、去年の12月は、私にとって学生月間だったのだけど、 新年になっても、まだ続いている。 先週は、私が勤務する病院に、交換研修仮免許薬剤師がやってきた。 英国の仮免許(プレレジ)薬剤師研修は、通常、1年間の…

2019年明けましておめでとうございます

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。 日本では、門松を、1月7日以降に片付けるそうですね。 英国では、1月6日までに、クリスマスに関する全てのものを片付けないと、その年は不運になる、という言い伝えがあります。 時差9時間のある日本…